出来ないことはやらない


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、年明け一発目のブログですが、
これは、こう感じたことは残しておきたいなと強く思ったこと。






以下、コンサートネタバレ



今回の「元気が出るLIVE」ラスト前のすばるくんの挨拶。

詳しいところはたくさんレポがあると思うので、
そちらを探してもらえればと思うのですが。


今回の彼の挨拶で、
「今回の僕らはこんな感じです」
「出来ないことはやらないです 出来ないから」という言葉が心に残りました。
(「やれないことはやらない」かもしれない)


この「出来ないことはやらない」という言葉。
私はすごく好きでした。
格好いいと思った。

でも、それをネガティブにとらえている方もいるというのを知りました。
だからちょっと考えてみたいな、と。



想像の話になりますが。
ネガティブな印象を持った方の一部は彼らがダンスを踊らず、わかりやすいアイドル対応を行わないことに対して、「やらない」と宣言されたと思ったのではないかと思います。

彼らが上手にやらないこと、出来ないこと。
確かにあります。
・・・さすがに「開き直った」と捉えた方は少ないと思いますが。


で、そう感じた方がいらしているのは、
関ジャニ∞の音楽がアイドルのそれではなく、バンドの路線にむかっていると感じる方が多いからなのでしょうね。
関ジャムがはじまり、ドリフェスに参加したり、
「ズッコケ男道」「Heavenly Psycho」という過去の楽曲がバンドバージョンでリメイクされていたり、
High Spirits」「勝手に仕上がれ」などインパクトのあるバンド曲が発表されたり。

確かに2015年、エイトがバンド活動を活発に行っていました。
2015年はバンドの年でした。
新しい武器を手に入れた、磨きがかかったという印象も大きいです。



でもね、
askでも回答させていただきましたが
私はエイトがバンドメインのグループになることは少なくとも数年はないと思います。
そして、ダンス曲もやってくれるものだと思っています。
ダンスのクオリティややる気がどれだけか高いかは別問題ですが。(・・・それも大問題)


関ジャニ∞の音楽の魅力は「いろいろやる」ところだと思います。
その表現力の広さ、
そしてそれでいてどの曲にもどこか「情」みたいなものがあるところ。

それぞれ全く色の違う楽曲達。
でもどの曲にも関ジャニ∞らしさがちゃんとある。
これって矛盾ですが、でもそれが両方ある。
それが関ジャニ∞の音楽だと思います。

その幅の中から次になにが出てくるのか全く想像がつかないところ。
関ジャニ∞の枠さえ飛び越えて、戦隊ヒーローだったり、女性アイドルにもなってしまう、
そんな世界観さえきちんと表現してくれるところとかね。

めちゃくちゃおもしろいです。
しかも、彼らの音楽の可能性はまだまだ広がっています。
個人の成長、グループの成長が見える。
だから、まだまだ新しいものを見せてくれると思います。
私自身、そういうエイトの音楽が大好きです。
どの曲も好きだし、そのふり幅も好きです。

と。
音楽の話をしだしたらきりがないのですが。
要は、「いろいろやる」が彼らの一番の武器なのだから、
彼らがそれを手ばなすことは考えにくい、と私は思います。


彼らは自分達のことをよくわかっています。
そして、周りのこともよくわかっている。
他のグループのこと、先輩や後輩のこと、事務所以外のアーティストのことも。

バンドメインというラインだと大先輩のTOKIOさんと被る部分も大きくなります。
それをわかって、その道を選ぶことはないと思います。
まだその実力もなければ覚悟もない。
なによりそれは利口な方法ではない。
(エイトにはそういう俗な考えも持ってると思うし、
 もっと言うと大人のひとたちがそういう判断をしない)




というところで、
一番最初に話を戻すのですが。

すばるくんがなにを指して「出来ないこと」と言ったのか。
それは、すばるくんにしかわかりません。


でも、私の記憶違いでなければ
「今回はこんな感じです」って言った後に
「出来ないことはやらないです」って言ったと思うのです。
(その間にもなにか言葉が入っていたかと思いますが)
つまり、今回のツアーは「出来ることはやった、出来ないことはやってない」セトリなんですよね。

あとね。
すばるくんは「元気が出るアルバム」に対しても同じ言葉を言っているんですよね。

月刊ソングス12月号

錦「今の僕らができることを最大限に詰め込んだものが
  今回のアルバムになってると思うんで」
渋「やることはやりました!
  できないことはやってません!という感じですね(笑)」

「元気が出るアルバム」も「できないことはやっていない」作品なんですよね。

それを踏まえると
この「できないことはやらない」って希望にあふれた言葉だなって思います。


一つは、関ジャニ∞の「出来ること」の多さよ!大きさよ!ということ。
出来ないことはやっていなくて、あのツアー、あのアルバム、あのカラフルな名曲達なんですよ。
関ジャニ∞ってすごい!」と、私は素直に思います。

また、
彼らが「自分たちの出来ること、出来ないことをわかっている」ということにものすごく希望を感じます。
いや、本当にわかっているかどうかというか、それを知ろうとしていること、かな。
地に足がついている。そうしようとしている。
現実を見ている。浮ついていない。
そういうところ、とてもいいなと思います。

真面目だなって思います。
悪く言えば頑固だなとも思うけれど。




なんだろな。

10年パン屋さんをしてきた人が、
突然「人の命を救いたいから医者になるわ!」って言ったら、
その意志は素晴らしいとしても、
その理想は難しいんじゃないの?と思いますよね。
それよりももっとパンをつくってほしいのにってなりますよね。

「出来ないことはやらない」って、
そういうことじゃないかなって思います。
それは逆に言えば、出来ることをやるっていうこと。
要はすっごい美味しいパンをつくるよってこと。
別に、アンパンはつくるけどフランスパンはつくりたくないとか。
そういう話じゃないんじゃないの?と思っています。

そりゃパン屋を何年もやってたら、
今はとことんメロンパンをつくりたいという時期もあると思うけれど、
まぁそのままメロンパン専門店になっちゃうこともあると思うけれど。

今のエイトは、パンならなんでも置いてるおいしいおいしいパン屋さんです。
しばらくはそうだと思うし、
メロンパン専門店にはならないと思う。
だってこんなに、おいしいアンパンもおいしいフランスパンもおいしいメロンパンも作れるのだから。
そしてそれをメンバーもよくわかっていると思うから。



すばる君の挨拶は、地域によって少しずつ違ったみたいです。

私が入った福岡では、
すばるくんはその挨拶の際に「出来ることを増やしていきたい」と言っていました。

決して現状に満足している訳ではない。
今のままでいいと思っている訳ではない。
もっともっと、という気持ちがある。
そしてそれと同時に「出来ないことはやらない」がある。

ものすごく頼もしいと感じています。
おもしろいなぁと思っています。





と、言いつつ。
少しだけ余談をすると。

元気が出るアルバムが「出来ることをやった 出来ないことはやってない」だとしたら、
関ジャニズムは「出来ないこともやってみた」アルバムなのかもしれないなと思っています。
FUN FUN〜、ドヤ顔、RAGE、象 だとか。
個人的にこれらの曲はアルバムで聴いていて少し理解するのが難しく、音楽として好きになるのに時間がかかりました。
でも、コンサートで聴いて見るとどれもこれもめちゃくちゃ好きになりました。
「コンサートで大化けした」曲は、今回よりニズムの方が多かったように思います。

まだツアーが終わっていないのでなんとも言えませんが、
今回は「出来ることをやった」けれど、
出来ないことをやるのもまたいいものだよな、と思っています。

「出来ること」「出来ないこと」をわかっているのはいいことだし、
すばるくんの言葉は、それをこうして言ってくれたことを含めて格好いいと思っているけれど。
それを大前提に、まぁ、そこにとらわれなくてもいいよという気持ちもあります。


関ジャニ∞関ジャニ∞のもの、だけじゃなかったりします。
よくもわるくもそう。

だから、関ジャニ∞の知らない関ジャニ∞もあると思うので。





完全に話が逸れました。
すみません。

以上です。





今年も彼らを見ていたいなと思っています。

おもしろいものを見せてほしいなと思っています。
めちゃくちゃ期待をしています。




自担のソロ活動も大事だけれど。

やはりわたしには関ジャニ∞とその音楽が必要だ、大事だ、大好きだって思った年末年始でした。