がむしゃ行進曲


がむしゃら行進曲が発売されました。
毎日毎日ずーーーと聴いてます。
大好きです、この曲。

今年の最後にこの曲が生まれた事を嬉しく思います。
思えば、
言ったじゃないか/CloveR、関ジャニズム、がむしゃら行進曲
と、ものすごいタイトな発売スケジュールでしたがどれもこれもその時期でよかったと思えています。
作品やPVのクオリティももちろんですが、この発売やらなんやらの「タイミングが腑に落ちる」っていうのは個人的には結構大事なことだったりします。
その曲の位置づけとかね。


「がむしゃら行進曲」は、
キャッチーなメロディー、楽しい愛しいだらけのPV、一緒にやりたくなるダンスもものすごくいいですが・・・やっぱり歌詞がいいですね。
どこを切り取っても明るい言葉しか出てこない。
言ったじゃないかもストレートな言葉の応酬で、本当はあぁいうのが一番リアルで「本当」だと思うのですが、
がむしゃら行進曲の歌詞は歌にのっけるからこそ生まれる言葉の真っ直ぐさを感じられて、その気持ちよさが好きです。
そしてこの前向きな言葉を懸命に伝えようとする関ジャニ∞が大好きです。
この伝える力、いや、「伝えようとすることが伝わること」が、関ジャニ∞らしいなと思います。


初めて?の「本当の」応援歌な所もいいです。
「君たちが明日の”ヒカリ”だ 輝き続けてくれ」なところ。
彼らは散々応援歌的なものを歌ってきましたが、今までは自分達が一生懸命でその提示が=誰かへの励ましでした。
それがこうして「誰か」に希望を託すような歌が歌えるようになった。
ちゃんと説得力があるのが嬉しい。
キレイ事であるかもしれないけど、それを伝える相手に向かって、誰よりそれを信じて本当として発する。
そこに少しだけ切なさを感じるのは、どこかで彼らに大人にならないでいてほしいって思ってるからかもしれません。
いつまでもがむしゃらの当事者でいて欲しいと思ってるというか。
でも、歌詞は投げっぱなしの歌ではなくて、
「進め」じゃなくて「進もう」だし、「走れ」じゃなくて「走るぞ」だし、
遠くからではなくて一番近くで寄り添い共にがんばろうっていう姿勢なんですよね。
なにより「美しいこの世界に 声を枯らし唄う」だし。
誰かを応援する、そのことを懸命にやってるよっていう・・・だめだ、愛しい。

よく出来た歌詞です。
Peachさん、ほんと何者。。
West side!!もだけど、なんでこんなにエイトのことわかってるものがつくれるの。





12月は毎年、急☆上☆Show!!が聴きたくなります。
大好きなんです、急☆上☆Show!!。

がむしゃら行進曲を聴いていると、この曲を思い出します。
急☆上☆Show!!もね、歌詞が大好きです。
最初から最期までポジティブな言葉しか出てこない。
大体どの曲も流れや、その曲の世界観を伝える言葉が出てくるものですが、
急☆上☆Show!!ってどこを一つひろってもすとんと落ちてくる言葉の集まり。

「熱くなろうぜEverybody!! そうさ光は胸の中
きっと未来に花が咲くんだ さぁ急☆上☆Show!!ここからだろう」

最高です。
前の言葉を味わう前にどんどん真っ直ぐな言葉がやってくる。
この感じが本当に好き。


急☆上☆Show!!を好きな理由は言いだしたらキリがないのですが、
でも一つ。

私が急☆上☆Show!!が大好きな理由の一つに、この記事のはじめに言った「タイミング」があります。
2009年はPUZZLEが発売されていい曲に溢れてソロ曲だユニットだって騒いで、年末にはGIFTが発売されて、その当時ものすごく新しいものが提示されていたように思います。
そんな中で急☆上☆Show!!*1は「帰る場所」でした。
なんだかね、この曲の存在がとてもありがたかった。

あとこの曲が8UPPERSの中のDisc1の最後の曲というのがすごくツボでした。
蒲田行進曲的な、作られた世界の最後に「この作品は関ジャニ∞がお送りしました〜」って幕をあけて彼らがひょこっと顔を出す感じ。
前年に出た曲、しかもアルバムの中でも毛色の違うこの曲をそこに持ってくるか!っていう。
もともと大好きな曲だから余計に好的にそう感じられたのかもしれませんが。

「あ、関ジャニ∞だ」と思わせてくれる曲だから、
私は急☆上☆Show!!が好きなのだと思います。



コミカルな曲を「またお笑い路線か」と思っていたファンの方はたくさんいただろうし、私にもそういう気持ちもあったのですが、
明るい曲を歌って、それが嘘じゃなく届けられる人間がどんだけいるんだって思っていたし、
彼らも思う所は色々あるだろうに、いつもその一つ一つ懸命に「これが自分達だ」としてくれていた訳で。
当時はまだ子供で浮かれたファンであったとういうのもありますが、所謂お笑い路線に割と肯定的でした。
これは彼らを売り出すための手段じゃなくて、今、彼らが想いを伝える手段なんだと、そう思っていました。

私はそういう考えを今も持っているのかもしれません。
底抜けに明るい曲に関ジャニ∞の真髄を見た気になる、みたいな。




話がズレた。


私はきっとがむしゃら行進曲の「あーこれ関ジャニ∞だ」と思わせてくれるところが好きなのだと思います。
そして、それがこれだけたくさんの曲が出た年の最後に発売される事が嬉しかったのだと。


そういう曲ばかり歌ってほしい訳ではないです。
どんな曲もエイトはエイトだしエイトの音楽になるし、世界観のがっつりある曲も大好きです。
異色な曲の「それが出来る彼ら」も嬉しいし楽しい。
彼らが持つ武器(それを表現する場と方法、か)もあの時と違ってたったひとつだったりしないし。
例えば2014年の曲の中で「がむしゃら行進曲」が一番好きかなって考えるとそうじゃない気もするし、今後彼らや自分の中でこの曲がどの位置でどう育っていくかもわからない。

それなのにこうして珍しくブログを書いてしまったのは、「関ジャニズム」というアルバムが発売されて、さんざん「関ジャニズムとは」という語りを聞いて、
私もそういう事を少なからず考えたけどよくわからなかったのに対して、パッと答えが与えられた、と感じたからかもしれません。
やっぱり言葉でこれ、とは言えないけれど、(そしてそういうことをする必要もないけど)、
がむしゃら行進曲という曲の中には、確実にあるんじゃないでしょうか、関ジャニズム。

伝えること。
例えば、無条件に人を笑顔にしちゃう、とか。





そういえば、「ゆ」について安田が、
 

10周年から11周年へと向かっていく中で、
 もう一度原点にある『ズッコケ男道』や『無責任ヒーロー』みたいな
 ポップでキャッチーな曲が改めてほしいな〜と思って。

なんて言っていたのを思い出します。
散々そういう曲を歌ってるけど、なぜいま敢えてそこ?なんて思っていたけれど、
がむしゃら行進曲がツボにハマってる今、もしかして彼の言いたかったのはこういう事?って思ったりして。



エイトごとでも仕事でもプライベートでもバタバタする予定しかありませんが、
この曲さえあればとりあえず今年いっぱい乗り切れる気がします。




ほんとは、ここまで曲もPVも衣装もダンスも愛せる曲が生まれるなんて素晴らしい!
素直にただ愛せる曲が生まれるってこんなに難しいことだっけ?売れるって大変!
みたいな事を書こうと思ってたけれど、全然違う方にいってしまった。

*1:でも急☆上☆Show!!も当時すごく新しかったけど