ズッコケ大脱走 感想②

何個か前のブログから転載
2007年06月22日


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琉我

すごい。初めて聞いた時ほんまにすごいって思った。
渋谷すばるを「魅せる」、そんな曲。

まず演奏がすごい。
だけど演奏に喰われる事なく、うまく自分の世界に取り込んでる。
歌の持つ力・・・っていうか『音楽』っていうそのものから生まれる力と、
すばるの持つ力がまじり合って、一つの表現を生んでる。
ほんまにたまらん物がありますよね。

ジャズ要素だったり、演歌要素だったり。
歌詞も、すごい前向きな曲にも聞こえるし後ろ向きな曲とも言える。
男なのか、女なのかもわからないし。
今か過去か未来かもわからない。
恋愛の歌なのか、人間そのものの歌なのか。

いい意味ですばちゃんらしく形が不確かで、色も定まらない。
けど確実な力がそこにはあって。
引き寄せられて、魅せられてしまう。
ただその曲を聞く事だけに全ての力を注ぎたくなってしまう。
意味や自分の立場を考えるのは全部、後。
時を止めて、目を閉じて、ただこの世界に浸かりたいって思わせる。

すばるの持ってる世界観ってすごくすごく深いと思うのだけど、
「それ」を知りたくてこの曲を聞いても、
聴けば聴くほど奥に入るだけで、やっぱり見えない。
歌う事はすばちゃんにとって大きな表現な方法だと思うから、
渋谷すばる」を理解したくて何回も聴いちゃうけど、
やっぱり図りきれないが少し悔しい・・・そんな曲です。

バラードでもバンド曲でも歌いこなせるすばちゃんが勝負をかけてきた曲。
すばちゃんやからこそ歌いこなせる曲だなってつくづく思います。
歌の技術(って言うても、よくわからないけど)もやっぱりめちゃくちゃ高い。
安心して音楽の世界に酔えるんだもん。

関ジャニ∞のメインボーカルは、やっぱりすごいです。





わたし鏡

「どこの乙女じゃー!」と言いたい所ですが。
メロディーだったり声の高さだったりの歌詞以外の表現はすごい男臭いと思う。
それがとってもとてもヤスらしい。

作詞作曲した歌ならでは!という魅力がいっぱい。
「安田全開」状態な訳で。
まずは歌詞ですが、すごい安田語が満載。
「嬉し『すぎる』」とか、「背中合わせの一線違い『であって』」とか。
「不安になるのも『事実なの』」とかもなんとなく安田言葉だし。
単語が一つ一つ綺麗だったり、韻をすごく意識してのも印象的。
さすが!っていうか、まるでレンジャーかチンパンジーメールを読んでる気分(笑)
基本は文章ですもんね。普通にラブレターだもん。
でもこれを音にのせるって難しいはずで。
それをこういう形で音楽にしてしまう安田はすごいと思う。

実はこの曲ってカラオケで歌うと難しいのですが、
それはヤスが「自分のため」に作った曲だからだと思う。
ヤスは今まですばるBANDだったり、三兄弟などで度々作曲してる訳だけど。
すごく歌う人やったり、その趣旨を汲み取った音を作るイメージがある。
だからヤスが自分で自分の思う音楽っていうのはどんなかな?ってすごく興味があった。
そしたら!もろ「安田」な曲で笑ってしまいました(笑)
「他の誰のために」でなくヤスが本当に自分の好きに自由に作った感じ。
その感じがすごい好きです。
きっとこの曲作ってる時すごい楽しかったんだろうなっていうのが伝わる。

厳しい事を言えば歌い手としてはまだまだ伸びる要素があるかな?
色っぽいっちゃーそうだけど、ブレスがわかりやすい。

そうは言っても!
安田章大の音楽」が最大限堪に能出来る曲。
もっともっとその才能をミセテクレーって思わせてくれる一曲だと思います。

っていうか、難しい事抜きでこの曲、大っ好き!(笑)





MAGIC WARD 〜僕なりの・・・〜

ずるい!ずっこい!
やっぱりマルちゃん、歌めちゃくちゃ上手い!!
本当に安定してますよね。
高音も低音も声もすごくよく通ってるし、何を言ってるかもよくわかる。
マルちゃんの歌声が大好きなので、今回のソロはすごく嬉しい!

めちゃくちゃマルちゃんらしいですよね。
明るくて、元気をくれて、パーンでテキサスで(笑)
けどそれだけじゃなくて。ポイントは「僕なりの」なんですよね。
「誰かに噂で聞いた話だけど」とか「励ましの言葉はうまく言えないけど」とか。
「ためしてみてほしい」とかもかな?「何が何でもためして」じゃない所が。

自分自身を無理強いしない感じがすごいマルらしい。
僕は僕でこう思うし、これがいいと思うけどあなたにとってはどうですか?っていう。
しかもその謙虚で大人で優しい部分がこのめちゃくちゃ明るいメロディーのおかげで隠されて、
よくよく注目しないとわからない所がまたマルらしい(笑)

また、この歌が他と違うのは台詞がある所。
「へっ、体を動かせばわかるって」の「へっ」が最高にS!
って。これは完全に個人的に好きな場所ですが、全体通して台詞好きです。
「恥ずかしい気持ち」を捨てられる人って格好いい。
それは関ジャニ∞らしさ、でもあるのだけれど。

そういえば、
ソロ曲の中で一番一般的な「関ジャニ∞らしさ」を出してるのもマルかもしれない。
コーラスにヤス・ヒナが入ってるからっていうのもあるけれど(笑)
ただ、それが嬉しいような少し残念なような・・・。
関ジャニ∞」や「丸山隆平」の世間のイメージをぶち壊す曲も聴いてみたい気がする。
その焦らす気持ちを残す所もやっぱり「マルらしい」のかもしれませんが。

元気がもらえて、優しい気持ちになれる。
マルちゃん・HANNYA MANに思わずありがとうって言いたくなる。





まもりたい

何気に意表を突かれたのがこの曲!
ここまでストレートなラブソングだと思ってませんでした。
ピアノのイントロから始まってサビまで完璧にラブソングなんだもん(笑)

この曲って欲求や感情を表す言葉がすごい多いんですよね。
「〜したい」とか「〜したくない」とか「〜してほしい」とか。
タイトルの「まもりたい」からしてそうか。あと「アイシテル」も(笑)

ヤス・亮ちゃんとは違って、完全に相手に向って発してる。
ストレート過ぎるこの感じが忠義らしかったり意外だったり。
本命の人には結構、不器用なのかも。とか、思った(なに)

メロディーも綺麗でわかりやすい。
この歌詞に本当にぴったりと当てはまってる。
忠義の甘々ボイスがのっかるもんだから、癒されるしニヤける。
たっちょんの声って不思議で。
聴いてるだけですごく落ち着くし、単純に声にヤラれますよね。
なんかエロい。

ちょっと無理して出してる感じがまたたまらない。
忠義の目を閉じてちょっと苦しそうに歌う表情がすごい好きです(脱線してる(笑))

敢えてなのか、なんなのかここまで王道で勝負してる所に好感が持てます。
逆に計算出来てない所がほっとする(笑)
声や雰囲気はすごく大人でセクシーなんだけど、
たっちょんの「若さ」が出た曲なんじゃないかな?って思う。色んな意味で(笑)
そういう意味で○年後に歌うと全く違う雰囲気になりそうなのもこの曲の特徴かも。

寝る前とか、帰りの電車で聴きたい一曲。
すごく癒される。わかりやすくたっちょんの魅力が満載。
この曲聞くとたっちょんの事好きだーって思います。
そして、これからもっともっといい男になるのが確信出来る曲だったりします。





WONDER BOY

侯くんにも作詞してほしかった!
侯くんは自分で「俺は音楽関係は担当ちゃうから」って思ってそうだけど
自分で思ってるより音楽面に関しても出来る子ですよ!

でも悔しいけどこの歌、好き(>_<)
初めて聴いた時は「うわー完全に色モンや!」と思ってたんだけど(笑)
聴けば聴くほど好きになっちゃうんですよね。

なんでだろ?まず曲(音)が好きです。
サビはわかりやすいし、すごい次へ次へ連れていってくれるメロディー。
歌詞も(ヨコの作詞じゃないけど(笑))今の自分にすごく大事な事言ってくれてる気がして。
「なりふりかまわず〜」から「一度の人生楽しまなきゃ損でしょ」までの所。
何回聴いもはうなずいて、「ありがとう」って思う。

それにしても、なんつーか横山裕の名刺みたいな曲ですよね。
惜しみなく「裕ちゃんです♪」の魅力が詰まってるんだもん。
可愛いも格好いいも、おもしろいも、堪能出来るなんて。
ヨコって本当に色んな顔を持ってて、それが曲にも現れてますよね。
噛めば噛むほどっていうのも歌う人の性質受け継いでる?
正にWONDER BOY!もぉ〜そんなんずるい(笑)

けど、これ(というかアルバム全部通して)聴いて思ったけれど
ヨコちょってば確実に歌うまくなってますよね!
完全に戦力になってると思う。元々声はすごくいいんだし。
だから次こそは作詞した曲を聴いてみたい!
ラップでもいいし、サビではきちんと声が取ってるんだからバラードもアリよ。

マルちゃんと同じ「関ジャニ∞横山裕です」な歌も好きだけど、
ヨコの持つ音楽に関しての違う顔もすごく見たくなりました。
って事で、色んな意味でヨコの音楽に関する可能性を広げた一曲なんじゃないかな。





Forward

超信五!ものっすごい信五!
タイトルと作詞者に関しては敢えてスルーしますが(笑)
ヒナのやりたい事ががっつり詰められたんじゃないかな?って思う。
聴いてていっそ気持ちいい!

まず歌詞!すごい前向きっていうか、ポジティブ。
だけど『ちょっと負けてる』設定なのがまたヒナらしい(笑)

彼がずっと思ってきた事なんじゃないかな。
「もっともっと」っていう貪欲な所にほんまに頭が下がります。
あと「ほらこんなにデキるから」っていうお兄さん要素も素敵で。

その歌詞の持つ力をうまくサポートしてくれてる音楽。
豪華なんだけど、ちょっと独特。
この音楽を自分の声を織り交ぜてパワーアップさせてるヒナもすごい。
この曲だとなかなか他の人は「自分のモノ」にしきれないと思う。
だからヒナの持つ力の強さをしっかりと感じられる曲でもあるんですよね。

私はありがたい事にこの曲を歌うヒナちゃんをコンサートで見れたんだけど、
この曲を歌ってるヒナさんは、めっちゃ可愛い(笑)
ヒナとしてはこの曲は「歌う」ためじゃなくて「踊る」ための曲って言ってたけど、
納得します。私もそういうイメージがある。
ヒナにとって音楽って正に「音を楽しむモノ」っていう感じがしますよね。
それが歌う事か踊る事かとか、うまい・へたとかは関係ない!っていう。
「楽しかったらえぇやん?元気出たらいいやん?」というか。

敢えてヒナに関しては何も言いません!
ヒナの思うようにやって欲しい!信五全開でv
それでいい、それがいい!そんな曲です!(笑)





stereo

この曲の感想がDisc1、2含めて一番難産でした(笑)
なんでかというとあまりに無条件でこの曲が大好きだから。
歌ってるのが無名のバンドの方でも「あ、好き」って思ってたと思う。
一番聴いてるんじゃないかな?。リピートで聴いてるし。
この曲のせいで私に亮ちゃんブームが到来しちゃったっていうても過言じゃない!

「リアルな歌詞」がすごく好きです。
亮ちゃんが思う恋愛のイメージや理想像がすごくわかるし。
受け止める側やったり、流れの中でどれぐらいうまく出来るかっていう・・・。

そういう意味ではたっちょんとは逆なんだなぁと思ったり。
忠義さんの場合は自分の希望やこうしたい!っていう感情が強いから
(↑もちろん歌詞の上だけの話で、実際は知らん(笑))
こっちに想像させてくれるほど丁寧な描写もいいです。
きちんと共感できる部分も多い所もいいよね。

そして、やっぱりメロディーが好き!って思う。
メロディーもテンポもバンドの感じも全部どんぴしゃにきた!
すごい計算されてるから、
何回聴いても「まだまだ」って思わせる感じがある。
間奏のギターも安田のハモリ(かゆい所に手が届いてる(笑))も理屈なしで好き。
どんどん盛り上がっていくのもいいし、サビの一生懸命さがたまらんです。

うん、この曲を最後に持って正解。
後味がすごくいい。「(世間的に)関ジャニ∞らしくない!」曲でもあるし。
だけど、曲が終った後にきゅんと寂しくなる所がDisc1と同じく、
聴いてる人をリピートに導いているという・・・(笑)

これも作詞&作曲したならでは!といいますか。
亮ちゃんの持っているモノの良さを最大限に引き出してる曲!
アーティストとしての、そして亮ちゃん自身を紹介した・・・
ある意味ソロ曲で一番「らしい曲」。個人的にはそんな印象だったり。
私にとってはこの亮ちゃんブームを引き起こした歴史に残る一曲。